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ふたりぼっちのリサイタル

(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)

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2024.05.10 (Fri) Category : 

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読書感想文:33

2020.12.14 (Mon) Category : 本棚

一昨日の12月12日でひなたぼっこ日和。は15周年を迎えました。始めた日は当時も最悪だと思っていたし今振り返ってもいいタイミングではなかったと思っているし、忙しさにかまけてほとんど更新してない倉庫みたいなところだけれど、自分の文章がまとまった一つのところにあるという安心感があるのでまだ残していたいと思っています。

さて、今回は安楽死の話。
死の話って、怖くて難しくて、そういう話をするのがそもそも罰当たりで(何がって話なんですが)、周囲で死を経験したことのない自分がしてはいけないタブーのような、昔はそんなつもりでいたのですが、大人になって、おばあちゃんが死んで、身の回りの人達が死ぬ経験をたくさんしてもまだ何も言えなくて思考停止していた。だからこそ知りたいし、知らなくちゃいけないと思って、買ったはいいけれど読み始める勇気もなくて、しばらく本棚を温めていた一冊。タイミングがいいか悪いかは何とも言えないけれど、この本を読めたことは自分にとって良かったと思う。
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。

だから、もう眠らせてほしい
西智弘
晶文社



幡野さんと安楽死の話をしていて、面白そうだなって思ったのがきっかけで、幡野さんとの対話も載ってたから一目ぼれくらいのテンションで買った。

読み始めたときは普段感じていた後味の悪さみたいなものがあって、きっとユカさんもY君も死んでしまうんだろうという辛い予想が離れなかった。あの持ってかれるみたいな感覚やもどかしさは苦手なんだけれど、学ぶところは多かったしフィクションみたいに小綺麗にはできてないよな。
宮下さんの話をあたりから少し冷静に読めるようになってきて、松本先生や新城先生の話は聞いてて普通に面白かった。ただ緩和ケアの先生や緩和ケア病棟のスタッフでも鎮静の開始がこのくらいしかわかっていないのかっていうのはショックだった。自分は意思が弱くて患者さんの意見がその人にとって正しいって思ってしまうから、もしも自分が医者だったらあんな風に言われたらすぐにでも鎮静をかけてしまうだろうなって思った。
あと幡野さんがユカさんの死を聞いてショックを受けたところは読むだけで辛かった。

本のデザインの話だけれど、文章が途中で太字のゴシック体になるのが読みづらい…。本を読むのが苦手な人にはいいのかもしれないけれど…フォント直したい…!
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