ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:34
2020.12.15 (Tue) | Category : 本棚
秋くらいから忙しくてしばらくまともに生活できない日が続いていたんだけれど、突然ぽっかり何もしてはいけない日が降ってきて、呆然としてたら友達が大量の食糧と本を持って励ましにやって来た。
本を読むのは体力がいるし、目が滑るし、家にある積み本も読んでないのに、本なんて読めないだろうと思っていたんだけれど、とりあえず読もうと思って一冊。このタイミングで何もできなかった自分が一つのことを成し得たというのが励みになったので、再会するときにはケーキセットでも奢ろうと思う。
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
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ラッシュライフ
伊坂幸太郎
新潮文庫
やー面白かった。4時間くらいで一気に読んでしまった。最初は全然繋がらないし訳がわからなくて読むのを止めそうにもなったけれど、登場人物がころころ変わるから飽きずに読めた。それぞれの登場人物が結局どうなるのかはわからないままで事件を追うとすっきりしない部分も沢山あったけれど、それでも人生のバトンとか騙し絵みたいなギミックを楽しむ作品だと割り切ったらそれはそれで良かった。アヒルと鴨のコインロッカーよりも時間軸が同時でないと感じさせるところが巧妙で人数が多くてグラデーションみたいだなぁ。
そして美術とか音楽とかいろんなものの引用ができてすごいなって思った。芸術のインテリって感じがするし作風としては憧れるけれど、そういうの全般に興味がなかった自分にはとても真似できないなって思った。
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