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ふたりぼっちのリサイタル

(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)

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2024.05.11 (Sat) Category : 

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読書感想文:35

2021.02.24 (Wed) Category : 本棚

秋からずっと忙しくて年末ちょっと落ち着いたけれど、年明けからまた忙しかったのが最近やっとだんだん落ち着いてきた…?ほんとか?
忙しいときに限ってやりたいことが増えるタイプなので忙しいときに趣味で追い打ちをかけている自覚はあります。
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。

ぼくが13人の人生を生きるには身体が足りない
haru
河出書房新社


面白かった。エッセイが得意ではなくて、あまり人に関心を持てないと思っていたけれど最初から最後まで楽しく読めた。たぶん自分が考えていた理想の形にすごく近くて、もちろん努力が必要だろうけれどやっぱり実現できるんだなぁって思った。体験記だからか余計な事を考えないで読める。
解説で精神科医の先生がDIDが精神的障害の一つとして挙げられることへの違和感を語っていてびっくりした。
例えば頻繁に記憶がなくなることを個性と呼んでしまえば、個性だから教育や福祉や社会がもっと親身になればいいじゃんって、医学的に治療するという選択が消される気がした。これはGIDでもそうなんだけれど、人体に困っていることがあって医学で(多少)解決できることは障害というんじゃないかなぁ。もちろん精神科受診のハードルが下がることが大事なのもわかるし、そういうのがある人を差別するのはいけないとか、そういうのがある人がそれを含めて自分だって思うのも大事なんだけれど、それとこれとはごっちゃにしてはいけないと思う。困難があるから区別されたのに区別しなくなった先で困難がないがしろにされるんじゃないかって思ってしまった。
なんで解説の感想の方が長いんだ…。
あと装丁がすごく好き。紙質とゆるいイラストが本のテーマに調和してていい。最近装丁が好みの本へのときめき感度が上がってる気がする。
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