ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:31
2020.07.23 (Thu) | Category : 本棚
あれっなんで幡野さんの本感想書いてないんだろう…。幡野さんの本「子どものころ、ほしかった親になる」も「選べなかったことを、選びなおすために」もすごく好きなんですがまず新しいやつから。
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
なんで僕に聞くんだろう。
なんで僕に聞くんだろう。
幡野広志
幻冬舎
cakesで募集した質問に幡野さんが丁寧に答えたものをまとめた本。webでも読んでるんだけれどやぱり本の方が読みやすいね。
目次の前に何枚か写真だけのページがあって、それだけでもう眼福。裏表紙とかカバー下の写真の鮮やかさとか、表紙のタイトルと写真が少しだけ凹ませた仕様(いい日本語が出てこない…)になっているところとか、文字色を#000000じゃなく限りなく黒に近い濃いグレーを使っているところとか装丁がノスタルジックを刺激するテイストになってる気がしてかわいい。webじゃなく本で幡野さんの空気感を残せておけるのは嬉しい。
どの質問に対しても真摯に答えていて優しいよなぁって思う。質問者にとっては期待外れだったり厳しい内容の回答を返すこともあるけれど、いじわるでやってるんじゃなくて質問者の人の周りの人達の中で一番の弱者を守るための行動をとり続けているのは凄い。吸い込まれていくとうか、うっかり開いたら思わず帰って来れなくなる…独特の吸引力があってやっぱり幡野さんの文章いいなぁ。悩んでる人も普段悩むことがない人にもとりあえずまず読んでもらいたい。一回騙されて読んでみてほしい。
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