ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:32
2020.09.22 (Tue) | Category : 本棚
毎回久しぶりになるね。コロナの影響で遠くに出かけたり人と会う機会が減ったからかちょくちょく本を読んでいると思う。読んでても感想書いてなかっただけだったのかもしれないけれど、最近はいつも読むジャンルから少しだけ別の場所の本も読めているような気もする。「当たり」の本を見つけるのが上手くなったのかジャンル外でも読み切れる本が増えてきたなー。
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
私とは何か 「個人」から「分人」へ
平野啓一郎
講談社現代新書
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
私とは何か 「個人」から「分人」へ
平野啓一郎
講談社現代新書
家族、友人、恋人によってそれぞれ見せる顔を変える私たちの「本当の自分」って?自己のアイデンティティをどう捉えてどう向き合っていくかっていう話だと思う。
関心のあるテーマですごく好きだったんだけれど、アプローチの仕方が自分の経験と自分の書いた小説の話ばかりでなんか勿体なかった…。新書だしせめて他の人の体験談がもう少し入っていると客観的な(?)本になったかな…。こういうことに関する他の人の体験談とか作者の主張を裏付けるような他の人の話とか欲しかった…。
足して1になる人格の「分人」っていうのはすごく腑に落ちた。分人比率の話とか面白い考え方だなぁと思う。あとコミュニケーションの責任は自分にも相手にも同じだけ責任があるという考えは自分ばかり否定したり相手が100%悪いみたいに考えそうになる時に役に立ちそうだ。
最後の補記は普通に面白い。最初はこういうのが読みたかった(笑)
最後の補記は普通に面白い。最初はこういうのが読みたかった(笑)
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