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ふたりぼっちのリサイタル

(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)

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2024.04.29 (Mon) Category : 

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37:読書感想文

2022.01.30 (Sun) Category : 本棚

今年もよろしくお願いします。
ほんとはこれ以外にも読んだ本があるけれど、何よりも先にこの話をしたかった。今自分の中で一番センセーショナルな話題です。アファンタジアって知ってますか?
私は今年に入ってこの単語を知ってびっくりしました。
以下ネタバレ含む感想文です。続きを読むからどうぞ。


アファンタジア イメージのない世界で生きる
アラン・ケンドル
北大路書房


最初、心の中で視覚的にイメージできない状態がアファンタジアですって言われて当たり前じゃんって思ったし、それが全体の2%程度(??)であることにものすごく衝撃を受けた。
自分はりんごって言われても視覚イメージは全然浮かばなくて、イメージしようと頑張って頑張って禁止の裸眼状態みたいなぼんやりとした赤い丸だしなんなら自分で輪郭描きださないと出てこないしそのイメージもすぐに消えてしまうタイプ。人とかもっと細かいものになると雰囲気だけで全部ぼやけてる。
それまでは程度の弱い相貌失認だと思ってたけれど、完全にこれだ!と思った。聞けば聞くほど納得できる…。
羊を数えるのは呪文だと思ってたし心理テストなんかの○○を浮かべてくださいは比喩みたいな感じだと思ってた。違った笑
みんな脳内でイメージが浮かぶの??それにすごく驚いた。
本の内容はアファンタジアの人達の寄稿によるQAが殆ど。正直アファンタジアだから○○という決定的なものは今のところなくて、人それぞれ感じ方や受け止め方は違うなって印象。でもそれ以前のアファンタジアに対する質問の内容が面白いので各章の質問だけでも見てほしい。
この本を読んでから自分が○○なのはもしかしてアファンタジア傾向があるからなのかな~、みたいな視点が生まれて、自己理解に繋がっていると思う。視野が広かったというか。
正直専門書並みの価格の割に得られる知識は少ないけれど、アファンタジアの人には自分の脳みそについて考えるいい機会になるし、アファンタジアじゃない人達にとってアファンタジアがどういう状態でどんなことに困るのかがわかると思うので良いです。
全然難しくないので普段本を読まない人にもおすすめしたいし、アファンタジアがもっと広まってほしいと思う。
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