ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:9
2013.03.05 (Tue) | Category : 本棚
敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
消失グラデーション
長沢樹
角川書店
一人の女子生徒が転落後失踪する事件を男女の高校生2人組が解決する話。主人公が被害者だったり好きな人が手の届くアイドルレベルの有名人だったり同級生がミステリアスだったりと、個性の強いキャラクターが多くライトミステリーのような印象を受けました。
1つのキーワードで一気に謎が解ける展開と本編の事件以外に読者に秘密を作って最後にネタバレするのはエンターテイメント性が高くて凄いと思います。トリック自体は難儀ではないもののちょっと癖があって解けませんでした。本編の事件と秘密のキーワードがリンクしているのも面白い。
ただミステリーとかエンターテイメント性を重視しすぎてジェンダーとしてどうなんだろうと思いました。人にとっては勘に触る作品かもしれません。
キャラクターとして好きだったのは樋口。咲羅ちゃんのポジションが勿体無かった…。
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