ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:7
2012.10.12 (Fri) | Category : 本棚
敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
ぼくのメジャースプーン
辻村深月
講談社文庫
作品のキーになる特殊能力と舞台として登場する大学は辻村さんの別作品『子どもたちは夜と遊ぶ』とリンクしていてそちら読んでいるともう一味美味しい構成となっていますが読んでいなくても支障を来たさないようになっていました。
主人公が小学生というあたりで少し読むのに抵抗があったし、実際読んでいても途中まではその作られた子どもっぽさがなんだかなぁとも思っていましたが、最後の最後読者を騙していたシナリオの裏を見せられたときにやっと主人公が好きになりました。やっぱり実際の小学生ぽくはありませんが、辻村さんちのキャラクターだなぁ、と。
辻村さんにはいつも騙されています。
あとやっぱりフミちゃんが可愛いです。途中ヒロイン化してしまって元の性格を発揮できなくなっちゃったのが残念でしたが最後は希望の持てる終わり方で、純粋に続きを応援したくなりました。
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