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ふたりぼっちのリサイタル

(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)

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読書感想文:25

2017.08.16 (Wed) Category : 本棚

ブログだとかmixiだとか自分のことをつらつらと書くタイプの日記帳は書くことがなくてすぐに諦めてしまったけれど、本の感想だけは細々とだが続いていると思う。あんまりびびっとこなかった本はすぐに手放してしまうから備忘録も兼ねて、塵みたいな思い出の積み重ねとして。
読んだときの衝撃を形に残しておきたいっていうのとこれを読んだどこかのだれかの新しいアクションの引き金になったりしたら嬉しいよなぁ。

今回は珍しく流行りもののあれです。みみっちく弁解させてもらうけど流行ったから読んだ訳じゃあないんだ(笑)
敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。


君の膵臓を食べたい
住野よる
双葉文庫



ハードカバーのときからタイトルと帯やらポスターやらのキャッチコピーに興味をもって文庫が出たから期待半分興味半分で読んでみたんだけれど、少しだけ読んですぐに自分のほしかったものと違うってわかってその予感は最後まで外れなかった…。私はもっと猟奇よりのミステリーが読みたかったんだ…(笑)
主人公と彼女の名前のない関係も彼女が死ぬ前提だから告白してないだけの両片思いっていうか友達以上恋人未満で彼女は別に奇人でも異彩でもなくて普通に行動力のある女子高生で、主人公の名前を隠したのも最後にあっと思わせるっていうよりかはミステリーっぽくしてる風にしか見えなかった…。構造としてすごく王道ですごく単純にラッドウィンプスの世界観みたいだなって感想。彼女が自分に憧れてるってのがシナリオ上すごく都合がいいなって思ってしまった。
それでも最後まで読んだのはタイトルにどんなトリックが隠されているんだろうっていう思いが捨てきれなかったからなんだけれど、彼女の死に関して一つだけショックを受けたことはあったけれどそれ以外はイラストと作者の名前から予想できた通りで、ミステリーの要素からは膵臓はそれ以上に広がらなかったなって印象。自分がミステリーの方面から期待しすぎてた…。
 
文句ばっかり言ってるけれど自分の期待してるものと違うからってだけで、文章は読みやすかったし主人公と彼女の会話もテンポ良くて良かった。
甘ったるいものが読みたかったわけじゃないから暫くはこういうのはいいかな…。王道ものの高校生の甘酸っぱい青春もので死別ありでも全然いける人ならいいのかもしれない。
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