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ふたりぼっちのリサイタル

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読書感想文:11

2013.04.28 (Sun) Category : 本棚

敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。

一億総ツッコミ時代
槙田雄司
星海社新書



この本はツイッターのRTで回ってきたお勧めで知りました。出版社も作者も全く知りませんでしたが、お勧めした人に興味があったのでネットで探して購入しました。いくつかの書店を巡りましたが、いずれも取り扱っていませんでした。
お勧めしてくれた方が感じたような強い衝撃を感じることができなかったのは残念ですが、思えば自分のなかに作者の感じる精神がうっすらと根付いていたからなのかもしれません。

本書の言い回しを借りるなら、自分の周りには「ボケ」が多い。同居人もそうだし、友人もそうで、自分のTLにも「ボケ」が多い。自分の弱いところやダメな部分をチャーミングにアピールできる人が多かった。お絵かきだとか創作だとか馬鹿なことに一生懸命になれる人が多かった。内輪でやっている小さな創作は金にもならないものばかりだし、留学や海外旅行なんかと違って会話のネタにもならないし社会的なスキル向上には直接影響しないものが多い。私はそんな馬鹿な人達が好きだし、自分も「馬鹿だなぁ」って言われるくらい一生懸命のめり込んでいたいと思う。
そんな環境にいたから自分も安心して突っ込めるし「ボケ」をかますこともできたなぁと改めて。自分がお笑いやテレビがあまり好きではなく、「ツッコミ過多」の構造を生理的に嫌悪していたことも原因の一つかもしれません。

本そのものの感想としては行間が広く難しい表現もほとんど出てこなかったので新書としてはさっぱりと読みやすい印象でした。ただ行間が広いのとところどころ太字になるのはあまり好きではなかった…。好みがあるとは思うが。

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