ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:15
2014.02.22 (Sat) | Category : 本棚
敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
それは私と少女は言った
タカハシマコ
講談社
小学時代に一人の美少女が死ぬところを目撃した5人の少女が、高校生になっても彼女の残像がまだ消えない。という話のオムニバス。
先を読みたい気持ちとこのままもう立ち止まって物語を止めてしまいたい気持ちと、真実を知りたいような何もかもグレーなままで留めておきたいような、曖昧な気持ちが入り混じる感じのとても揺さぶられるお話でした。小学生から高校生に成長して、でも大人みたいに落ち着いた感じじゃなくて、多感で繊細で視野の狭い感じがすごく「少女」というものを凝縮してるような印象を受けました。
咲菜ちゃんとヒバリちゃんの話が好きでした。特にヒバリちゃんみたいな女の子をかいてみたいと思っていたので、憧れと「あーこんな感じになるのか」っていう不思議な感覚。
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