ふたりぼっちのリサイタル
(過去の日付に遡って投稿することがあります/最新投稿日の2~5個くらいが最新の投稿になっていることが多いです)
読書感想文:13
2014.01.12 (Sun) | Category : 本棚
敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
春期限定いちごタルト事件
米澤穂信
創元推理文庫
「小市民」というキーワードにはあんまりびびっときませんでしたが、小佐内さんも小鳩くんも物凄く好みで『氷菓』と作品のベクトルは同じ系統なのにキャラクターの好みでこんなに受ける感覚が違うんだなぁと思いました。小佐内さんの「秘密」のベールが外れて黒い正体が見えるまでの展開が素敵…見た目とのギャップも良かったです。小鳩くんの腐れ縁の男の子のポジションがどうしても狙ってるような違和感が残りますが、主人公二人が世間に対して消極的だから仕方ないのかなーって。
今回は主要キャラクターの紹介に重きのおいた物語と作品の性質上小さな謎を解きあかしていく展開なので、殺人事件とかグロ要素満載の派手なミステリーが好きな人にはちょっと物足りないかもしれません。
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