ふたりぼっちのリサイタル
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読書感想文:1
2010.04.05 (Mon) | Category : 本棚
敬称略、ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。
佐藤幹夫
自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
洋泉社
読み終わったときの正直な感想をいうと、読みたくなかった…。後味が悪い。本の内容に一切の不満があるわけではなく、ただただ嫌悪感というか見たくない現実から目を背かなかった結果残る感情なんだろうなぁと。
佐藤さんの文章からは、自閉症に関連した多くの物事に対して自分ひとりでは抱えきれない問題を隠さずオープンにして伝えていこうとする姿勢が伺えます。
知らなかった世界を教えてもらうのは素晴らしくときに恐ろしいものだと思います。自分の視野にない世界をもっと知らなければならないと思うのと同時に、読むだけで苦しくてそんな社会知りたくなかったとも感じてしまう内容でした。
だからこそここで見なかったことにするのではなく、この感覚を忘れないでつなげていくことが大切なんだろうなぁとか。テイクなんてまだまだおこがましい。
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