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ふたりぼっちのリサイタル

たぶんどんどん掠れていく

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読書感想文:26

2017.08.16 (Wed) Category : 読書感想文

7月のあの茹だるような暑さが過ぎてから、朝晩は少し肌寒いんじゃないかなんて思うほどに短命の夏を惜しみながら刻一刻と早まる日没を恨めしく思いつつ、気づいたときには一年の3分の2が終わりそうなことが信じられない僕です。

今回の本は帯の「誰が『僕』で誰が『君』でしょう?」ってのが引っかかって中身も読まず衝動買い。最近帯のキャッチコピーに引っかかることが多いなぁ(笑)
3つの短編が1冊の本になったものだったんだけれど、トータルの感想としては学ぶことが多くて創作意欲が沸きました(笑)

敬称略。以下ネタバレ含む感想になります。続きを読むからどうぞ。


僕は君を殺せない
長谷川夕
集英社


>僕は君を殺せない
背景がわからないまま交互に話が進んでいって最初は何がなんだかわからなくて失敗したとすら思ってしまったけれど、最後まで読んですごく面白かった。 嗜好がぎゅっと凝縮されてて自分はこういうのが読みたかったんだって実感できる本だった。「僕」と「君」を推測しつつ一人称の「僕」と「おれ」の背景も推理しながら読み進めて概ね想像通りでにんまり。
「僕」がいい味出してて人間味のないところが自分の作るキャラクターに似ていて好感が持てたけれど、自分だったら最後はあの子の期待する展開になっていたんじゃないかと思った。感想としてはまぁそうなりますよね、って感じ。納得というか物語的にはきれいに丸くなっていると思う。
拙くも文章を書く人間として一人称でこういう風に作れば完全犯罪ができるなって勉強にもなったし文章が書きたくなった。
>Aさん
すごく怖かった。私の幼少期よりもAさんのことが色濃く出てくるもんだから途中主人公のことなんか忘れてたんだけど最後の最後に主人公が「私が主人公よ」と言わんばかりに存在感を増してきて、淡々と思いに耽りながら風呂掃除をしてる主人公が急に恐ろしくなった。直接的な描写がないのにこんなにも確信を持たせる方法があるんだなって感心した。有り体に言えば見てはいけないものを見てしまった感じなんだけど最後の最後までそれに気づかせないシナリオ運びは本当すごい。Aさんと主人公の関連についてずっと気になっていたのだけれど予想しない感じで呆気ない反面ただただ恐ろしかった。
>春の遺書
先の2つに比べたらインパクトが少ないかなって印象。故人のキーパーソンに行き着けば奇行の謎が全てまるっとわかってしまってあっさりしてる気がした。自分が金縛りで霊を見ることに信憑性を抱いていないからのめり込めなかっただけかもしれない。でもだあれも悪くない話っていいよなぁとか。
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